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ソーシャルワーカーの仕事|なりたい人が知っておくべきことは?

2022.11.08

カテゴリー:
やりがいを持って仕事をするソーシャルワーカーの女性

ソーシャルワーカーとは、困っている人たちへ社会的な支援を行う仕事のこと。あまり聞き慣れないかもしれませんが、医療・介護・福祉などの幅広い分野で活動しています。家族の誰かがお世話になったこともあるかもしれませんね。

今回は、ソーシャルワーカーの基本的な仕事内容や主な勤務先など、さまざまな情報をご紹介します。将来ソーシャルワーカーになるためには、どのような勉強をすればいいのでしょうか?高校生の皆さんは、ぜひチェックしてみてくださいね!


ソーシャルワーカーとは

笑顔で話を聞くソーシャルワーカーの女性

ソーシャルワーカーとは、どのような人へ向けて、どういった支援を行う職業なのでしょうか?まずは、ソーシャルワーカーの役割など、基本的な知識をお伝えします。

ソーシャルワーカーの仕事内容

ソーシャルワーカーは、医療・介護・福祉・教育現場などで相談や支援を行う職業のことです。「Social Worker」の頭文字をとって「SW」と書かれることもあります。ソーシャルワーカーの活躍の場は広く、高齢者福祉施設・医療機関・児童福祉施設・福祉事務所・障害者施設・保健所など。社会のさまざまな場所で活躍している仕事なんです!

ソーシャルワーカーの主な仕事は、社会生活を送るのに支障がある人や、困難な状況にある人などをサポートすることです。困っている人の話を聞いて、しっかりと状況を判断しながら、相手が何を必要としているのかを見極めていきます。その上で、その人に合う行政サービスの紹介や、自立した生活を送るための支援などを行います。本人との対話や、その家族との面談、関連する施設への訪問、必要書類の作成など、さまざまな業務をこなしていきます。

なお、ソーシャルワーカーと近い「ケアマネージャー」という職業もあります。ケアマネージャーは、「ケアプラン」と呼ばれる介護の計画を立てる仕事で、介護業界で活躍しています。ソーシャルワーカーが介護のほかに医療・福祉・教育までの幅広い分野に携わるのとは異なり、介護を専門としている点で違いがあります。

ソーシャルワーカーの種類と支援対象となる人

ソーシャルワーカーにはいくつかの種類があって、勤務する場所によって種類分けされることが大きな特徴です。

例えば、介護施設で働く人は「生活相談員」や「支援相談員」、病院などの医療機関で働く人は「医療ソーシャルワーカー(MSW)」、精神科で働く人は「精神科ソーシャルワーカー(PSW)」などと呼ばれます。また、教育機関などで働く人は「スクールソーシャルワーカー(SSW)」、公的機関など働く人は「ケースワーカー(CW)」とも呼ばれます。場合によっては、社会福祉士や精神保健福祉士といった職種を総称してソーシャルワーカーと呼ぶこともあります。

ただし、それぞれの種類がしっかりと区別されているわけではなく、支援の対象となる人は勤務先によって変わることも。どんなソーシャルワーカーになったとしても、子どもから高齢者まで、あらゆる年齢や立場の人に対して援助する機会がありそうです!

ソーシャルワーカーのやりがい

ソーシャルワーカーの仕事では、悩みやトラブルを抱えている人の相談を聞き、サポートを行います。もちろん、どのような問題であっても、すぐに効果的なアドバイスができるとは限りません。その人に適した方法を見つけて改善できるまでに、公的な機関や他の専門家との調整や連携が 必要になることも。そういった大変さもありますが、相談者が生活で抱えている不安を解消できたときは、大きなやりがいを感じることができるはず!

ソーシャルワーカーの平均年収

ソーシャルワーカーの平均年収は403.7万円といわれています。正社員のほか、パート・アルバイトや派遣社員、フリーランスなど、就業形態はさまざまです。職場によっては、日勤のみの場合もあれば夜勤が必要な場合もあるようです。24時間態勢で稼働する職場であれば、シフト制になることも。就職先によって勤務形態が変わるため、気になる場合は求人情報を調べてみましょう!将来の自分の働き方をイメージしやすくなりますよ。

【参考】職業情報提供サイト(日本版O-NET)

URL:https://shigoto.mhlw.go.jp/User/Occupation/Detail/409


ソーシャルワーカーの倫理綱領

倫理綱領の考え方を理解しているソーシャルワーカーの女性


ソーシャルワーカーを目指すにあたって、知っておきたいもののひとつが「ソーシャルワーカーの倫理綱領」です。ちょっと聞き慣れない言葉かもしれませんが「倫理綱領」とは何なのか、どういったことが書かれているのかをチェックしてみましょう!

倫理綱領とは

「ソーシャルワーカーの倫理綱領」は、ソーシャルワーカーとして働くために必ず押さえておきたい、大切な考え方です。最新版は2020年に「日本ソーシャルワーカー連盟(JFSW)」によって決められました。時代に合わせてより良い内容となるよう、改良を繰り返しています。

倫理綱領で定められていること

倫理綱領では、ソーシャルワーカーの仕事で大切にしたい価値観が定められています。人を支援する福祉の専門家として、どのように考えて行動するべきか、その指針になるのが倫理綱領なのです。責任ある仕事をするために、ソーシャルワーカーとして働く人たちが参考にしています。初めは専門的な内容で難しいと感じるかもしれませんが、倫理綱領を読むとソーシャルワーカーの仕事について理解を深めることができるでしょう。興味を持っている皆さんは、ぜひ一度目を通してみては?

【出典】日本ソーシャルワーカー連盟(JFSW)公式WEBサイト「ソーシャルワーカーの倫理綱領」

URL:https://jfsw.org/code-of-ethics/


ソーシャルワーカーになるには

ソーシャルワーカーになるために資格の勉強をする男性


ソーシャルワーカーになる方法は、就職先によって変わります。自分の働きたい場所をイメージして、目指す方法を調べていきましょう!

ソーシャルワーカーの勤務先

「生活指導員」や「支援相談員」などの場合は、高齢者の利用する施設で勤務するのが一般的。高齢者福祉施設やケアハウス、地域包括支援センターなど、介護の現場で利用者や家族のサポートを行うことが多いようです。

「医療ソーシャルワーカー(MSW)」の主な勤務場所は病院や保健所などです。特に規模が大きな病院にて、患者や家族などを支援するケースもよくあります。保健所で働きたい場合は、公務員試験に合格することを目指しましょう!

「精神科ソーシャルワーカー(PSW)」の場合、精神科のある病院のほか、社会福祉施設などでも勤務することがあります。精神的な問題を抱えた患者さんや、そのご家族の相談援助を行います。

「スクールソーシャルワーカー(SSW)」が主に働くのは小学校や中学校、高等学校、保育所などです。子どもたちとコミュニケーションを取りながら、保護者や先生がたとも連携してサポートしていきます。

「ケースワーカー(CW)」は、主に地方自治体の福祉事務所や社会福祉課などで働きます。その場合、試験を受けて公務員として採用されることになります。

ソーシャルワーカーに必要な資格の例

ソーシャルワーカーの種類によって、必要とされる資格は異なります。幅広い職場で活かせるのは国家資格の「社会福祉士」です。

国家試験の受験資格を得るためのルートはたくさんあります。例えば、福祉系の4年制大学で指定科目を履修することで受験するルートもあれば、4年制大学卒業後に一般養成施設等へ1年以上通うことで受験するルートもあります。合格したら、社会福祉士の資格を得てから5年以上の実務経験を積み、いよいよ「認定社会福祉士」として認められます!

そのほか「精神保健福祉士」や「介護福祉士」などの国家資格があると有利になることがあります。精神保健福祉士は、精神障害を持つ人をサポートするための資格です。介護福祉士は、介護に関する知識や技能があることを証明できる資格となります。

自治体の福祉事務所などでケースワーカーとして働くなら「社会福祉主事資格」という任用資格が必須。試験はなく、決められた条件を満たすことで取得できるので、福祉事務所で働きたいならチャレンジしてみましょう!

ほかにも、児童の支援に役立つ「児童福祉士」や「児童指導員」など、さまざまな資格があります。自分の目指すソーシャルワーカーになるためにはどのような資格が必要になるのか、事前に調べておくのがおすすめですよ!

ソーシャルワーカーになるために必要な資格が取得できる大学

ソーシャルワーカーとして働く際は、資格が必須とされているわけではありませんが、高度で専門的なサポートを行うには国家資格は欠かせないでしょう。たとえば「社会福祉士」のような資格を持っていることで、就職先の選択肢を増やすことができます。 以下のような学部・学科であれば、社会福祉士の試験に必須とされる指定科目を履修できることがあります。

<社会福祉士になるために必要な資格が取得できる学部・学科>

  • 社会福祉学部社会福祉学科
  • 人間科学部社会福祉学科
  • 教育学部教育学科
  • 臨床心理学部臨床心理学科 など

社会福祉士を目指す場合、福祉系大学・学部であればスムーズに受験まで進みやすいでしょう。また、介護福祉士や精神保健福祉士の場合も福祉系大学や養成施設などで学び、国家試験を受けるルートがあります。

資格を取っておくと、働ける場所やできることの選択肢が増えるのが大きな魅力といえます。ソーシャルワーカーになるなら、大学で専門知識を学んで資格取得を目指すことがおすすめです!


ソーシャルワーカーに興味があるなら「JOB-BIKI」で大学を検索してみよう!

ソーシャルワーカーは社会で困っている人たちの相談に乗り、支援を行うとても大切な職業です。もちろん大変な面もありますが、適切なサポートで相談者が抱える不安を和らげることができたら、大いにやりがいを感じられるはず!人の役に立つソーシャルワーカーの仕事が気になる人は、ぜひ「JOB-BIKI」で社会福祉などについて学べる大学を調べてみてくださいね。その際は、検索画面の業種「病院・福祉・介護」の「介護・福祉」から、ソーシャルワーカーになるための進路のヒントを検索できますよ。

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